白雪 La Blanche Neige :アポリネール

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白雪 La Blanche Neige :アポリネール詩集「アルコール」から(壺齋散人訳)

  空には大勢の天使たち
  一人は士官の服を着て
  一人はコックの姿をし
  他のみんなは歌っている

  空色に包まれた立派な士官
  クリスマスは遠く去って春爛漫
  お前にきれいなメダルをくれるだろう
  空色のきれいなメダルを

  コックはガチョウの羽をむしる
  羽が散って雪のようだ
  雪は降る それなのに
  お前はもう俺の手にない


視覚的なイメージを喚起する詩だ。大勢の天使たちの中から士官とコックが交代にクローズアップされ、そのコックがむしるガチョウの白い羽が雪に変わって、舞う。

いつか恋人とともにこんな風景を見たのだろう。雪はよみがえったが、そのときのお前はいない。


La Blanche Neige

  Les anges les anges dans le ciel
  L'un est vêtu en officier
  L'un est vêtu en cuisinier
  Et les autres chantent

  Bel officier couleur du ciel
  Le doux printemps longtemps après Noël
  Te médaillera d'un beau soleil
  D'un beau soleil

  Le cuisinier plume les oies
  Ah! tombe neige
  Tombe et que n'ai-je
  Ma bien-aimée entre mes bras


関連リンク: 詩人の魂ギヨーム・アポリネール:生涯と作品

  • フランス文学と詩の世界




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    このページは、が2008年9月 4日 19:31に書いたブログ記事です。

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