シクラメン:花の水彩画

| コメント(0) | トラックバック(0)

シクラメン:水彩で描く折々の花(壺齋散人画)


シクラメンは、今では正月を飾るには最も相応しいものだ。秋から春先にかけて、長い間見事な花を咲かせ続ける。形といい、色合いといい、また葉っぱのもつ柔らかなタッチといい、見る人の心を和ませてくれる。冬の花の女王というのに相応しい。

シクラメンの名は、サイクルという言葉からきている。花が円を描くように咲くところからそう名付けられた。和名では「豚の饅頭」などというが、これは花ではなく球根に着目して命名されたものを、日本語に直訳したものだ。原産地の中東地域では、シクラメンの球根を食用にしていた時期があったらしい。

日本では戦後徐々に一般に普及するようになった。「シクラメンのかほり」という歌が大ヒットしたが、それが刺激になって、以後爆発的に普及し、今日では冬の窓辺を彩る代表的な花となった。だが歌の文句にあるような香は、シクラメンの花自体にはない。

花言葉には、「恥じらい」とか「内気」がある。うつむき加減に咲く花のイメージから、そう名付けられたのだろう。

絵は、筆者が今年の正月用に買ってきたシクラメンの鉢をスケッチしたものだ。


関連リンク: 水彩画を楽しむ

  • 花の水彩画

  • 東京を描く

  • 水彩画―画材・テクニック・アーチスト





  • ≪ センリョウ(千両):花の水彩画 | 水彩画を楽しむ | デンドロビウム:花の水彩画 ≫

    トラックバック(0)

    トラックバックURL: http://blog.hix05.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/1328

    コメントする



    アーカイブ

    Powered by Movable Type 4.24-ja

    本日
    昨日

    この記事について

    このページは、が2009年1月26日 18:38に書いたブログ記事です。

    ひとつ前のブログ記事は「錠前と鍵 Lock and Key:マザーグース」です。

    次のブログ記事は「誰がために鐘は鳴る Meditation XVII.:ジョン・ダン」です。

    最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。