アルビオンの娘たちの幻影 Visions of the Daughters of Albion:ウィリアム・ブレイク

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ウィリアム・ブレイクの詩集「アルビオンの娘たちの幻影」 Visions of the Daughters of Albion から序の歌(壺齋散人訳)

  私はテオトルモンを愛したの
  恥ずかしいとは思わなかったわ
  でも処女ゆえの恐れから震えて
  ルーサの谷間に隠れたの

  私はルーサの花を摘んで
  谷間から起き上がったの
  すると恐ろしい雷が起きて
  私の処女のマントを引き裂いたの


「アルビオンの娘たちの幻影」はブレイクが1793年に刊行したイラスト入りの詩である。アルビオンの娘ウーソーンはテオトルモンを愛していたが、ブロミオンに強姦されたことで、テオトルモンの愛を失う。

愛の純粋さと、人間社会の因習的な考え方との葛藤を描いた作品だといえる。


Visions of the Daughters of Albion

  I lovèd Theotormon,
  And I was not ashamèd;
  I trembled in my virgin fears
  And I hid in Leutha's vale!

  I pluckèd Leutha's flower,
  And I rose up from the vale;
  But the terrible thunders tore
  My virgin mantle in twain.


関連リンク:ポエティカル・スケッチ:ブレイク詩集

  • ウィリアム・ブレイク詩集:無垢と経験の歌





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