送友人:李白

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李白の七言律詩「友人を送る」(壺齋散人注)

  青山横北郭  青山北郭に横たはり
  白水遶東城  白水東城を遶る
  此地一爲別  此の地一たび別れを爲し
  孤蓬萬里征  孤蓬萬里に征く
  浮雲遊子意  浮雲 遊子の意
  落日故人情  落日 故人の情
  揮手自茲去  手を揮って茲(ここ)より去れば
  蕭蕭班馬鳴  蕭蕭として班馬鳴く

青々とした山々が町の北に連なり、白く輝く水が町の東を廻っている、この地で別れを告げ、君は孤蓬のように遥かかなたに旅立っていくのだ

浮雲は旅人の心のようにただよい、落日は私の情を物語っている、手を振って分れゆけば、悲しそうに馬がいななく


李白の七言律詩の代表作といえるものだ。李白は律詩をあまり得意とはしなかったが、ここでは対句を巧みに使いこなして、見事な効果をあげている。


関連サイト:

  • 李白の詩60篇の注釈と鑑賞

  • 漢詩と中国文化




  • ≪ 秋登宣城謝朓北樓:李白 | 漢詩と中国文化 | 哭晁卿衡:李白 ≫

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