ひげ男の世界選手権 World Beard and Moustache Campionships

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女性らしい美しさを競う催しとしてミス・ワールドがあるように、男らしい美を競うものに「世界ひげ選手権」World Beard and Moustache Campionships なるものがあるそうだ。これは世界中のひげ自慢が2年おきに集まってひげの立派さや美しさを競うというもの。今年はドイツのフランクフルト郊外に160人のひげ男が参加したという。

対象となるひげの形は17のカテゴリーに分けられている。たとえば、ダリひげ、皇帝ひげ、英国紳士風ひげ、もじゃもじゃひげ、野生ひげといった具合だ。それぞれのカテゴリーごとに優勝者を決めるほか、総合優勝も決める。競技のルールは体操競技の採点法とよく似ており、課題ごとに10点満点の減点法をとっている。

今年の総合チャンピオンは、アメリカ人のデヴィッド・トレーヴァーさん。鼻からあごにかけて長く伸びたひげを、籐細工のように巧妙に編み上げたところが、野性味の中にインテリジェンスを感じさせるとして、高い評価を受けた。

第二位は地元ドイツひげクラブのカール・ハインツ・ヒレさん。こちらはこめかみからあごにかけて生えた白い毛を束ねて油で固め、野牛の角のような形にしあげている。第三位はもじゃもじゃひげ部門で優勝したアメリカ人のジャック・パッションさん。へそのあたりまで、もじゃもじゃのひげが繁茂して垂れ下がっている。

上の写真(ロイター提供)は、参加者の一人、フランスからやってきたエルヴ・ディエボ Herve Diebolt さんのひげ。残念ながら総合優勝は逃したものの、なかなか手が込んで、形もエレガントだというので、優勝者そっちのけでメディアの人気を呼んだ。

昔から男がひげを誇示する文化は、西洋を中心に世界中にあった。今日ではあまり流行らなくなったが、まだまだひげは男の象徴。こんなコンテストが催されているのも、うなづけることだ。

ところで日本人は一人もこのコンテストに参加していない。日本にはもともとひげを尊重する伝統がないからだ。もちろんひげを生やしている男もいないわけではないが、だからといって女性から、男らしくて素敵だといわれることはまずあるまい。





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まあ随分手の込んだ髭ですね。 鑑賞用ですね、一緒には歩きたくないです、恥ずかしくて。 髭って誰にでも似合う訳でなく、やはり人を選びますね。 父や親戚の数人が口髭を生やしていたので、違和感はありません。 30年位前、会社の若い技師が数ヶ月アメリカ出張した時、口髭を生やして楽しみ、帰国の時きれいに剃ったそうです。 そのままだったら、きっと上司からイヤな顔をされた事でしょう。 

日本にも戦前かつて 「万国髭倶楽部」(The Internatiional Moustache Club)なるものがあったのが箱根宮下の富士屋ホテル発刊(出版社は横浜の山縣印刷とあります。)の本 ”We Japanese" に出ています。 其処の立派な髭を蓄えた名物支配人でユーモアのある人が発足させたもので、男女、国籍、人種、信条を問わず髭を自慢する人は誰でも入会を歓迎したそうです。お髭さん達が友好を深め、ひいては世界平和を目指そうとするもので、会員は日本 (殆どが軍の上級の人達)はもとより、米、英、独、チェコスロバキア、印度、ジャワ、シャムの人達で、立派な髭の会員の写真まで出ています。 髭を剃り落とすと資格を失うとありました。 戦前の日本人にはもっと心に余裕があったのでしょうか。

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