悲しみよ こんにちは À peine défigurée:ポール・エリュアール

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ポール・エリュアールの詩「悲しみよ こんにちは」À peine défigurée(壺齋散人訳)

  悲しみよ さようなら
  悲しみよ こんにちは
  お前は天井の線の中に書き込まれている
  お前は愛する人の目の中に書き込まれている
  お前は悲惨さなんかじゃない
  どんな貧しい人でもお前の名を口にするのは
  微笑みながらだ

  悲しみよ こんにちは
  いとしい肉体の愛
  力強い愛
  愛からはやさしさが滲み出す
  形なき亡霊のように

  失望した頭
  悲しみ そして美しい顔


詩集 "La vie immédiate 1932" に収録。


À peine défigurée

  Adieu tristesse
  Bonjour tristesse
  Tu es inscrite dans les lignes du plafond
  Tu es inscrite dans les yeux que j'aime
  Tu n'es pas tout à fait la misère
  Car les lèvres les plus pauvres te dénoncent
  Par un sourire
  Bonjour tristesse
  Amour des corps aimables
  Puissance de l'amour
  Dont l'amabilité surgit
  Comme un monstre sans corps
  Tête désappointée
  Tristesse beau visage.


関連サイト:フランス文学と詩の世界





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