野うさぎのファイト Mad as a March Hare

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上の写真(AP提供)は野うさぎのファイトを写したもの。時は三月の末、場所はフランクフルトの野原。二匹の姿を見ていると、まるでカンガルーがボクシングをしているようだ。

ウサギといえばおとなしい動物の代名詞にもなっているほどだが、春の野うさぎだけは別だ。この時期はウサギの生殖の季節、オスたちはメスをめぐって戦いに明け暮れる。そのさまが余りにも常軌を逸しているとこころから、Mad as a March Hare という言葉まで生まれた。

野うさぎのファイトは四本の脚をフルに用いて行われる。写真のように後脚で立ち上がり、前脚で相手をノックする、ウサギのボクシングだ。それで決着がつかないと、後脚を蹴り上げて相手をキックする、キックボクシングだ。たいていはこれで決着がつく。

こうして戦いに勝った強いオスだけが、メスと結ばれ、子孫を残すことが出来る。野ウサギの世界でも、生存競争は激しいものと見える。

ところで March Hare は 童話「不思議の国のアリス」 Alice in Wonderland の中にも出てくる。 March Hareは狂っているといわれ、わたしはそんな人とは会いたくないとアリスがいうと、 Wonderland では、アリスも含めてすべての人が狂っているのだから、なにもおかしく思うことはないと、諭されるシーンがある。





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このページは、が2010年4月 3日 17:34に書いたブログ記事です。

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