フィリピンはルソン島北部の山中で大型のトカゲが発見された。(上の写真:AP提供)体長が約2メートルで、全身に金色の斑点がある。専門家によれば既存の分類に属さない独立した種類のオオトカゲだ。
オオトカゲは熱帯あるいは亜熱帯地域のサバンナから湿原にかけて広く分布している。世界中で60種類ほどあるとされる。多くは肉食あるいは雑食で、基本的には地上生活をしているが、一部樹上生活をするものもある。
オオトカゲのなかでもっとも有名なのはインドネシアのコモド島に生息するコモドドラゴン。体長は3メートルに達し、肉食で凶暴な性格をしており、時には人間を襲って食うこともある。またニューギニア島に生息するハナブトオオトカゲは5メートル近い巨体だ。こんなにでかくては、トカゲというより、恐竜というのが相応しい。
今回発見されたオオトカゲは、木登りが好きで、おもに果実をとって食っている。性格は巨体に似合わずおとなしいらしい。両手の指がはっきりと分岐しており、木登りをしたり果実をつかんだりするのに都合よくできているのが感心だ。
それにしても、こんな大型の動物が今まで知られていなかったことは驚くべきことだ。それは反面で、開発が進んで人間の入り込まない森林がなくなってきたことを物語っているのかもしれない。
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