絶句二首其二:杜甫を読む

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杜甫の五言絶句「絶句二首其二」(壺齋散人注)

  江碧鳥逾白  江碧にして鳥逾(いよ)いよ白く
  山青花欲然  山青くして花然(も)えんと欲す
  今春看又過  今春又過ぐるを看る
  何日是帰年  何れの日か是れ帰る年ならん

川が青々と流れ鳥がそれを背景に白く見える、山は緑に染まり花がまさしく開こうとする、今年の春もこうして過ぎていく、いったい何時になったら故郷に戻れるのだろう


杜甫の絶句の中でももっとも有名なものだ。蜀に流れ着いた杜甫はようやく老年にならんと欲して故郷を思う心がいよいよ切なるものを感じるに到った。この詩にはそんな望郷の思いがこもっている。


関連サイト: 杜甫:漢詩の注釈と解説





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