今年もクレマチスの咲く季節になった。筆者はこの花が咲くたびに、亡くなった母を思い出す。鉄線とか風車とかいう和名のあるこの花を、母はこよなく愛していて、毎年見事な花を咲かせていた。クレマチスのほかにも好きな花はいくつかあって、春にはドイツあやめ、初夏には芍薬、夏にはひまわり、そして秋には桔梗の花が庭を飾ったものだ。
そんな母の思い出を大事にしようと思って、今の家に住んできた直後に、クレマチスの鉢を買ってきた。そのほか牡丹や芍薬も庭の一隅に植えてみたが、やはり今頃の季節に花を開くクレマチスを見るのが一番好きだ。
上の写真は10年近くも前に買ってきた鉢に咲いていたものが、いまだに咲き続けているものだ。クレマチスがいかに息の長い植物であるか、察しがつくというものだろう。
だが10年近くたつ間に、もともと紫色だった花は、このように白くなってしまった。肥料やりをはじめ手入れがよくなかったせいかもしれない。それでも昨年は枝の剪定を思い切って短くしたので、今年はこれだけ多く咲いた。剪定が中途半端だと、花はそう多くは咲かないものなのだ。
一昨年は、このクレマチスもまだまだ濃い紫色をしていた。その折に描いた水彩画を、このブログにも載せたことがある。
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