一点の重さ:日本、オランダに惜敗 World Cup 2010

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ワールド・カップ一次リーグ第二戦で、日本はオランダ相手に善戦したが、惜しくも1-0で敗れた。この結果をどうみるかは、論者によってさまざまだろうが、筆者などは、日本は内容の濃い、いい試合を展開したと評価したい。

前半は息の抜けぬ守備戦となった。ボールの支配率という点ではオランダのほうが勝っていたが、日本も堅実な守備を見せて、危ない場面に陥ることも無く、むしろシュート数で上回った。均衡が崩れたのは後半8分過ぎ、オランダ側のクロスボールの処理をめぐって双方がもつれ合ううち、こぼれ球に反応したオランダのスナイデルが強列なミドルシュートを決めた。(上の写真:AP提供)

GKの川島はいったん両手でブロックしたが、ボールの勢いは強く、川島のブロックをかわしてそのままネットに突入した。その瞬間川島はピッチに仰向けに転がって悔しがって見せた。(下の写真:AP提供)

その後の日本は一点を取りに行き、時にはディフェンスの闘利王が敵陣に張り付く危険を犯してまで反撃に集中したが、ついに一点を取ることができなかった。

どんな内容だろうと、勝ちは勝ち、負けは負けというのがサッカーの鉄則だが、今回の日本の負け方は、潔い負け方といってよいのではないか。少なくともけちょんけちょんにやられた上での負けではなく、攻め続けた上での負けだ。

前評判では、日本はオランダの敵ではないといわれ、日本人の多くも、日本がオランダに勝つ可能性は殆ど無いに等しいと考えていたことだろう。だから、今回の日本の戦いぶりは、日本人サッカーファンをして大いに溜飲を下げしむるものだったといえよう。

これで日本の成績は1勝1敗となったが、まだ一次リーグ突破の可能性は消えていない。次のデンマーク戦も、日本にとっては格上の相手だが、今回のオランダ戦と同様の試合運びができれば、勝機は十分にある。





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