フランセス・オズグッドの詩 A Song

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ある女子学生さんからメールが届き、下記の詩を訳してもらえないかと依頼された。調べてみたところ、この詩はフランセス・オズグッドのものだということがわかった。フランセスはエドガー・ポーの晩年に現れた女性たちのひとりで、一時期真剣に結婚を考えた女性だとされる。だがポーの異常な生活ぶりに驚いたフランセスが、自分のほうから去っていったとされる。

この詩は1845年に書かれた。詩の中で呼びかけている相手は、ポーである可能性が強い。同じ年に、ポーはフランセスを称えた詩を作っているが、それはもともと他の女性のために作ったものを、フランセスのために転用したものだった。

このことを知ったか知らずか、フランセスは詩の中で、ポーの心変わりを非難しているようにも見える。だが実際は、自分から縁切りするための口実だった可能性も高い。

A Song

  I turn'd from the monitor,-smiled at the warning
  That whisper'd of doubt-of desertion to me;
  I heard of thy falsehood, the dark rumor scorning,
  I gave up the soul of my soul unto thee!

  Too wildly I worshipp'd thy mind-illumed beauty;
  Too foundly I cherish'd my dream of thy truth;
  Forgetting, in thee, both my pride and my duty,
  I made thee the god of my passionate youth!

  And dearly and deeply I rue that devotion,
  Thou hast broken the heart that beat only for thee!
  Not even thy voice can now wake an emotion;
  I am calm as thyself while I bid thee "be free!"


歌(壺齋散人訳)

  わたしは笑いながら受け流したのです
  あなたを疑ったり わたしへの不実を責める声を
  あなたの欺瞞について噂する声を
  わたしがあなたへの思いをあきらめたなどとささやく声を

  どんなに強くあなたの崇高な美しさをたたえたことでしょう
  どんなに深くあなたの真実を夢見たことでしょう
  あなたゆえにプライドも世間体もかなぐりすてて
  わたしはあなたをわが青春の神とあがめたのです

  でもその献身は裏切られてしまいました
  あなただけのために脈打っている心をあなたは壊してしまったのです
  もうあなたの声がわたしを突き動かすことはありません
  わたしもあなたと同じように冷静になり 「勝手にして」といいましょう


女子学生さんは、この詩が神についての宗教的な感情を歌っているのではないかと推測していたが、その神とは、かつては愛し、いまは愛していない男のことだったのである。


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