両国橋:水彩で描く東京風景

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両国橋が最初に架けられたのは万治三(1660)年、千住大橋がかけられてから六十数年後のこと、隅田川では二番目の橋であった。当初は単に大橋とよばれていたが、武蔵、下総を結ぶことから両国橋と呼ばれるようになった。明暦の大火を契機に、防災上の目的から幕府も架橋を決断したといわれる。この橋ができて以後、本所、深川の発展が始まる。

とにかく隅田川の橋の中では歴史も古く、交通上の重要性も格段に大きかったから、この橋にまつわる逸話も多い。花火と相撲はもっとも華やかな部分である。また橋の袂に設けられた広小路は江戸有数の繁華街となった。木造橋であったから、徳川時代を通じて何度も落橋し、十回余も架け替えられている。それだけ交通量が激しかったのであろう。

現在の橋は昭和七年に架けられた。初代の橋の位置より50メートルばかり上流にあたる。すっきりとしたデザインで、下から眺めあげると洒落たシルエットに映る。赤く塗られた円形の張出は相撲の土俵をイメージしているそうだ。高欄にも相撲に材料をとった装飾が施されている。


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このページは、が2010年9月 5日 17:37に書いたブログ記事です。

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