人差し指の短い男は前立腺がんになりやすい、こんな研究結果がイギリスがん研究所 Institute of Cancer Research によって発表された。
それによれば、人差し指が薬指より長い男性は、そうでない男性より前立腺の発症リスクが3分の1以上低く、60歳以下の男性の場合に限れば、87パーセントも低い。
何故そうなるのか。研究者たちはホルモンの関与を原因にあげている。
胎児のときに子宮の中で、男性ホルモンのテストステロンを浴びた量が少ないと指が長くなる。一方、テストステロンは前立腺がんの成長をうながすことが立証されている。こんなことから、指の長さと男性ホルモンとの一定の関係が、前立腺がんの発症と深いつながりを持っているのだろうと、推測されている。
筆者は早速自分の両手を目の前で開き、人差し指と薬指とを比較してみた。左右どちらの指も人差し指のほうが短い、上の説が正しければ、筆者は前立腺がんのリスクが高いということになる。
そういえば、筆者はこの夏の健康診断で、前立腺の腫瘍マーカーが要注意だと指摘されたっけ。その後の精密検査の結果は、陰性だということだったが、まだ完全に無罪放免というわけではない。
そうか、やはり前立腺がんをあなどってはいけないのだ、人差し指の短さがそのことを警告している、
とまあ、こんなふうに自戒した次第だ。(上の写真:AFP提供)
関連記事:癌の話題でもちきりのアメリカ
コメントする