黒い白鳥と言ったら、日本語ではシャレにならない。白鳥は白いから白鳥なのだから。ところが英語圏では、Black Swan といえば、不思議でもなんでもない。実際黒い白鳥、つまり黒鳥が存在してもいるのだ。
この黒鳥が存在するのは、オーストラリアとニュージーランド。基本的には白鳥の一種だといえるが、習性はかなり違うという。
白鳥は縄張り意識が強く、夫婦で雛を育てるのに対し、黒鳥は群れを作って暮し、複数の男女が共同で複数の雛を育てることがある。オスもメスと同じように雛を抱いてかえす。
上の映像は、雛と遊ぶ黒鳥。雛は生まれた時から黒いわけではなく、成長するにつれて黒くなるのだという。
現在オーストラリアとニュージーランドに合わせて50万羽が生息するそうだが、ニュージーランドでは一時絶滅したことがあった。個体数が回復したのは、手厚い保護のおかげである。
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