ケプラー宇宙望遠鏡で、太陽系とよく似た惑星系を発見したと、NASAの研究チームが発表した。
ケプラー11(Kepler11)と名づけられた恒星を中心に展開しているこの惑星系は、白鳥座と琴座の方角、地球から約2000光年離れた銀河の一角にある。
親星は太陽よりずっと小さな黄色矮星(Yellow Dwarf)で、その周りを6個の惑星が回転している。6個のうち5個は、太陽と水星の間の距離よりも短い距離の軌道を変り、最後の1個は、それからずっと離れた外側の軌道を回っているが、それでも水星と金星の間に相当する距離だ。
周期は、内側の5個がいずれも50日以内、一番外側の星でも118日だ。
殆どの惑星は岩状の核の周りをガス状の物質が囲んでいると見られる。最も大きいのは一番外側の星だが、それでも天王星か海王星程度の大きさだ。
この発見は、恒星の前を横切る物体の運動から、惑星の存在を突き止めるトランジット法という方法を用いてなされた。その結果、一時に三つの惑星が親星の前を横切ることが確認された。
なおこれまで、6つの惑星を持つ恒星は、グリーゼ581(Gliese581)だけだった。ケプラー11には、これ以上の惑星がある可能性が残されているらしい。(上の映像は想像図:NASA提供)
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