先稿「銀座むらきで友人たちと語ったこと」でも触れたとおり、つい最近フェースブックを始めてみた。
SNSサービスには、日本にもミクシなどがあるが、それらをやったことのなかった筆者が何故フェースブックを始める気になったか、たいした理由はないが、短期間の間で爆発的に広がったからには、それなりの魅力があるからだろうと思ったのがひとつ、もうひとつは、映画「ソーシャル・ネットワーク」を見たことだ。
映画の主人公マーク・ザッカーバーグは、たいしたカリスマ性を持たないごく普通の青年のように見えたが、そんな普通の青年だからこそ、人びとのごく普通の要求にこたえることが出来たのかもしれない。なにしろ彼はまだ26歳で、フェースブックを立ち上げてから数年にしかならないのに、もう5億人の人びとが活用しているというのだ。今進行中のアラブ世界の反体制運動にも、フェースブックが巨大な役割を果たしているというではないか。
こんなわけで、雑誌「エコノミスト」の特集記事を参照しながら、フェースブック上に、自分のページを作成した。方法は簡単だ。まず画面の指示に従ってIDやパスワードなどのアカウント情報を入力、プロフィール欄には経歴や趣味、好きなことなどを、差し支えのない範囲で公開し、自分の写真をアップロードする。最後に専用のURLを作成して完成というわけだ。
こうして出来上がったページは、なかなか見栄えがよい。ところが、見栄えがよいばかりでは、あまり意味がないことにすぐ気づいた。
ブログやホームページと違って、フェースブックは個人的な友人たちとの閉じられた情報のやり取りが目的だ。特定の人に向けて、特定のメッセージを発するという行為が中心となるわけだから、特定の友人たちとの間に情報共有の場を、あらかじめ設定しておかねばならない。つまり情報のやり取りを行う仲間が、すべてフェースブック上にページを持っていることが、前提なのだ。
ところが筆者には、そういう友達がいないことに、気づいた。先稿でも触れたとおり、最も仲のよい友人たちは、そもそもフェースブックへの関心を持っていない。そのほかの友人にも、フェースブックをやっているものは全くいないことがわかった。
フェースブックのインフォメーションは、現在の日本人の登録者数は30万人だといっているから、まだ殆ど浸透していないも同然だ。こんな状態では、折角自分専用のページを作っても、宝の持ち腐れに終りかねない。
フェースブックは、自分から積極的に友人の輪を広げることも大切だといっている。つまり、友達になってほしい人に、フェースブックへの加入を呼びかけろということらしい。そうすれば、自分が作ったページが、少しづつ役に立つようになるだろうというのだ。
そこで筆者としては、読者の皆さんに向かって、もしよろしかったらフェースブック上の友達になってもらいたいと呼びけかることも、意味があるだろうと思うようになった。
筆者のフェースブックのURLは次の通りである。(当ブログのバナーヘッダーにもリンクを示しておいた。)
関連記事:
銀座むらきで友人たちと語ったこと
映画「ソーシャル・ネットワーク」を見る
Facebook:世界の人々のつながりをマッピング
TIMEが選んだ今年のPerson of the Yearはザッカーバーグ
コメントする