草野心平の詩集「マンモスの牙」には、雑多なテーマのさまざまな詩が共存しているが、その中にひときわ調子のよいものがある。「施餓鬼」と題するものだ。言葉の調子に乗って、ついつい歌いたくなる。
言葉が東北弁を踏まえているので、まるで東北地方に伝わる民謡の響きのようにも聞こえる。こんな詩なら、節をつけて歌ってみるのもよいだろう。
施餓鬼 草野心平
チャガ ジャガ チャンガ ジャンガ
でれすけ すけすけ すととん どどんど
盆でば米のめし
チャガ ジャガ チャンガ ジャンガ
おつけでば なす汁
チャガ ジャガ チャンガ ジャンガ
でれすけ すけ すけ
十六ささげの
チャガ ジャガ チャンガ ジャンガ
よごしはどうだい
チャガ ジャガ チャンガ ジャンガ
めいへいへい さあよう
チャガ ジャガ チャンガ ジャンガ
でれすけ すけすけ すととん どどんど
天には満月
庭にはたいまつ
チャガ ジャガ チャンガ ジャンガ
そりや またでた
めいへいへい
ようほうほうほっ
めいへいへいさんだあ ええ
チャガ ジャガ チャンガ ジャンガ
はっ 盆でば米のめし
チャガ ジャガ チャンガ ジャンガ
チャガ ジャガ チャンガ ジャンガ
関連サイト: 草野心平:詩の鑑賞
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