上の写真は、先般の津波の様子を記録した貴重な映像、ナショナル・ジオグラフィックスのWEB版が公表した。場所は福島県の海岸というだけで、撮影者の名も明記されていない。
10数メートルもあろうかと思われる巨大な津波が今にも防風林を呑み込もうとしているところだ。手前に写っている自動車と比較することで、その巨大さが実感できよう。これでは、この自動車もひとのみに飲まれたことだろう。
津波は第一波が最も大きいとは限らない。場合によっては数時間かけて波状的に襲ってくる。下部に比べて上部の方が動きが速いので、上部の水が盛り上がって壁のようになる。一方下部の方は巨大なエネルギーを得て、堅固な建物さえ破壊する。
こうした津波が福島県の北部から岩手県の南部にかけての海岸を襲い、いくつもの市や町を呑み込んで、場合によっては10キロも内陸に侵入した。そして人々や家などの財産を、海の底へ流していった。
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