テングザル(Proboscis)は、長く突き出た鼻が天狗を思わせるところから、そう名づけられた。英語のProboscisは吻のこと、象の鼻のように口先に突き出た部分を指す。
オナガザルの一種で、ボルネオ島だけに生息する。ジャングルで樹上生活を送り、時に水面に降りることもある。その際には、ワニに食われないように、猛スピードで移動する。
オスのほうがメスよりも大きく、長い鼻もオスだけに見られる。そんなところから、天狗のような鼻はメスへのアピールの役目を果たしていると考えられている。
男女の結びつきは緩やかで、オスもメスもしょっちゅうパートナーを取り替えている。(写真はNATURE.PL)
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