中国の人口、13億3900万人(2010年国勢調査)

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中国の2010年国勢調査結果の概要が公表された。それによれば、2010年10月現在中国本土の人口は13億3900万人。前回の2000年調査では12億6500万人だったから、この10年間で7400万人も増えた勘定だ。ヨーロッパなら大国が一つできる計算になる。

中国では1979年以来一人っ子政策が実施されており、今現在もその政策は有効とされているが、それにもかかわらずこうした数字がもたらされるのは、中国社会のバイタリティを物語るものか。

しかし、ごく普通に考えれば、結婚した男女がすべて一人っ子政策を誠実に実行したら、人口が増えることはありえない。現状を維持するだけでも、一人の女性が生涯に出産する子供の数が二人以上でないといけない計算だ。だからどこかで、この政策を形無しにする動きがあることを強くうかがわせる。

中国人は日本人とは異なって、お上の言うことをそのまま受け入れたりはしない伝統をつちかってきた。ましてや子供の数は、人様から指図されて決められるものではない。そんな心意気が、中国社会の人口増大にストップをかけられないことの背景になっている。

ところで中国で最初の国勢調査が行われた1953年には、中国の人口は5億9400万人だった。わずか半世紀の間に倍以上になったわけだ。しかしこの勢いはいつまでも続かないと、専門家は見ている。日本と同じような本格的な少子高齢化の波が、中国にも遠からずやってくるということだ。(写真はAFP提供)


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