親星のいない浮遊惑星(Lonely Planet):日本の研究グループが多数発見

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惑星とは定義上からして、親星というべき恒星の周りを周回している、自分では光らない星のことだ。だが中には特定の親星をもたず、一人ぼっちで宇宙空間を浮遊している惑星もあるらしい。このたび大阪大学などの日本の研究グループが、木星ほどの大きさの浮遊惑星を多数発見した。

惑星は、自らは光を発することがないので、恒星に照らされなければ、その存在はなかなかあらわにならない。そこで日本の研究グループは、重力レンズの現象を応用して、そうした惑星の存在を追跡した。

重力レンズとは、恒星と惑星が一直線にならんだときに起こる現象で、互いの重力が作用しあうことによって起こる現象だ。これによって、普通は目に見えない惑星の存在が推測できるという。

この方法で宇宙空間の惑星の分布情況を推測したところ、たとえば銀河系の場合、恒星の数と同じか、その倍ほどの数の浮遊惑星が存在する可能性のあることが分かった。

こうした惑星は、もともと恒星の周りを周回していたが、兄弟星との間で重力の相互作用が働き、恒星の周回軌道から弾き飛ばされたらしい。(映像は想像図:NASA)





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