自由学園明日館:水彩画を楽しむ

| コメント(0) | トラックバック(0)

110504.myounichikan.jpg

自由学園は、羽仁吉一・元夫妻が女子教育の拠点として大正10年(1921)に創設した。明日館はその校舎として建設されたもので、フランク・ロイド・ライトの設計になる。ライトは当時、帝国ホテル設計のために来日していたが、その日本側の助手で羽仁夫妻と親しかった建築家遠藤新が、ライトを夫妻に紹介したという。

ライトは羽仁夫妻の教育理念に共鳴し、子どもたちがのびのびと羽ばたくイメージを建物にこめた。列柱をあしらったファサードを中心に、両側に翼を広げたような形で校舎が連なり、シンメトリックななかにも、自由さを感じさせる設計だ。

平成9年(1997)、国の重要文化財に指定されたが、動態保存の考えに基づいて、いまも現役の建物として活用されている。

筆者は久しぶりに描く会のスケッチ大会に参加して、目白界隈の歴史的建築物を見物した折に、この建物をスケッチした。





≪ 目白界隈を歩く:東京を描く市民の会 | 水彩画を楽しむ | 改築中の東京駅を見る:東京を描く市民の会 ≫

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.hix05.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/3131

コメントする



アーカイブ

Powered by Movable Type 4.24-ja

本日
昨日

この記事について

このページは、が2011年5月 3日 19:30に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「産女、南山科に行きて鬼に値ひて逃げし語:今昔物語集巻二七第十五」です。

次のブログ記事は「東電の賠償責任をどう考えるか:国民負担で投資家の利益を守る」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。