屋根裏部屋 The Garret :エズラ・パウンド

| コメント(0) | トラックバック(0)

エズラ・パウンドの詩集「ペルソナ」から「屋根裏部屋」The Garret(壺齋散人訳)

  なあ 俺たちより金のある連中を馬鹿にしてやろうよ
  なあ おい よく考えてみろよ
  金持ちには執事はいるが友達はいない
  俺たちには執事はいないが友達はいる
  なあ 所帯持ちも一人もんも おんなじようなもんだよな

  夜明けが足取りも軽くやってきた
  キンキラキンのパヴロヴァの足取りさ
  すると俺はペニスが立つのを感じるのさ
  人生で最高の時間てのは
  こんなさわやかな朝に
  女と一緒に歩くことさ


パヴロヴァは女の名前なのだろう。その女の気配を感じるだけで、男はペニスが勃起するのを感じる。人生で最高にすばらしい時間は、男と女が一緒にいる時間さ、そう歌っているようだ。


The Garret

  Come, let us pity those who are better off than we are.
  Come, my friend, and remember
  that the rich have butlers and no friends,
  And we have friends and no butlers.
  Come, let us pity the married and the unmarried.

  Dawn enters with little feet
  like a gilded Pavlova
  And I am near my desire.
  Nor has life in it aught better
  Than this hour of clear coolness
  the hour of waking together.


関連サイト:英詩と英文学






≪ 処女 A Virginal :エズラ・パウンド | 英詩のリズム | 庭園 The Garden:エズラ・パウンド ≫

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.hix05.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/3252

コメントする



アーカイブ

Powered by Movable Type 4.24-ja

本日
昨日

この記事について

このページは、が2011年6月21日 18:54に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「初期の宇宙には3000万のブラックホールが存在した」です。

次のブログ記事は「節制:ブリューゲルの版画「七つの徳目シリーズ」」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。