協定 A Pact:エズラ・パウンド

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エズラ・パウンドの詩集「ペルソナ」から「協定」A Pact(壺齋散人訳)

  ウォルト・ホィットマン 俺と協定を結ぼう
  俺はずっとあんたが嫌いだったけれど
  今は成長した子どもとしてあんたの前に立っている
  俺の親父はつむじ曲がりだけど
  俺はもう友達だって作れるんだ

  新しい森を開いたのはあんただった
  いまは木々を刻むべきときだ
  俺たちには樹液や根っこがある
  それでお互いに取引をしよう


ウォルト・ホィットマンは、アメリカの詩人たちの共通の先祖ともいうべき存在だ。そのホィットマンに対する両義的な感情を、この詩は歌いこんでいる。


A Pact Ezra Pound

  I make a pact with you, Walt Whitman -
  I have detested you long enough.
  I come to you as a grown child
  Who has had a pig-headed father;
  I am old enough now to make friends.
  It was you that broke the new wood,
  Now is a time for carving.
  We have one sap and one root -
  Let there be commerce between us.


関連サイト:英詩と英文学





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