ひとをコバカにしている:玄海町長の怒り

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「ひとをコバカにしている」こういって怒っているのは玄海町長・岸本英雄さん。先日海江田経済産業大臣に原発再稼動の承認を求められて苦渋の決断をしたばかりなのに、今度は菅総理大臣みずから、原発の再稼動はストレス・テストなどの新たな措置を行ってからと表明した。一体どうなっているのだ。政府のやり方はコバカにしている、というわけだ。

岸本さんの怒りは良く分かる。海江田大臣が現れたときは、安全性はクリアされたと太鼓判を押し、これは菅総理を含めた内閣全体の意思だといっていた。そういわれたら、男として耳を傾けないわけにはいかんではないか。それなのに政府は幾日もたたないうちに、方針を大転換した。今まで言ってきたことには頬被りをし、岸本さんの気持ちをあざ笑うかのように。

これが政局を反映しての出来事であるのは明らかだ。いまや四面楚歌の状態に陥っている菅総理としては、自分の命運を引き伸ばす手段として原発問題を最大限利用しようとの魂胆があるようだ。できれば反原発世論を高め、その勢いを買って解散総選挙を行い、反原発世論を背景に勝利できれば自分の政治生命が延びるかもしれない。こう考えたからこそ、ストレステスト云々などと言い出した可能性が強い。

だが菅総理の思惑がうまく運ぶ見込みはあまりないようだ。かえってこのようなドタバタ劇は、菅内閣の統治能力が麻痺しているかの印象を与えるだけだ。(写真は読売新聞から)





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このページは、が2011年7月 7日 22:35に書いたブログ記事です。

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