動き出した民主党総裁レースを、筆者は小人の背比べにたとえたが、そのレースに小人の選手がもう一人加わるという。先日国会論戦の場で野党から厳しい追求を受け、顔をくしゃくしゃにして泣きべそをかいた某大臣だ。
国会論戦の場ではいろいろなことが起こって不思議ではないが、大臣先生が悪童のように顔をくしゃくしゃにして泣くなどとは聞いた事がない。世界中に先例を探してもみあたらないのではないか。そんな珍妙な眺めに接した国民諸君は、当の大臣にたいして、同情の念を抱くよりも、嘲笑の発作に駆られた向きがほとんどだったと思う。
つまりこの大臣は自分が道化だということをおおっぴらに宣伝したわけだ。その道化先生が今度は「総理大臣になりたいんです」といいだした。別に何を望もうと本人の勝手だが、いかにお人よしの日本国民といえども、それを許すほど間抜けてはいまい。
この大臣がこんなことを言い出すのは、彼をはじめ日本の政治家の視野が狭窄症に陥っていることの証拠だろう。与野党問わず、今の日本の政治家たちには、永田町界隈で進行している政治ゲームのことしか目に入らないのだろう。
国民の動向が見えていれば、おのずから常識的な判断をするようになるものだ。常識をわきまえていれば、みすみす恥の上塗りになるようなことは慎むものだ。(写真はYOUTUBEの映像から)
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