ロシア西部のヤロスラーヴリ近郊で7日、ロシアのプロ・アイスホッケー・チーム「ロコモティヴ・ヤロスラーヴリ」の選手を乗せた旅客機が墜落、少なくとも43人が死亡した。
この旅客機「ヤクー42」は、ミンスクに向けてトゥノシュナ空港を離陸した直後に障害物(レーダー・アンテナ)にぶつかり、その衝撃で墜落したという。
この事故で、ロコモティヴ・ヤロスラーヴリはコーチ以下有力選手をほとんど失ったという。大リーグの各チームが、飛行機で主力選手を移動させる際には、複数の便に便乗させているのに対し、このチームはそうした配慮はしていなかったようだ。
死んだ人の中には、かつてアメリカのアイスホッケーリーグ(NHL)で活躍した選手も含まれていた。やはりNHLで活躍した経験を持つアレック・ウィルキンソン氏が、何人かのそうした人物の思い出話を、雑誌ニューヨーカーに寄稿している。
ヘッド・コーチのブラッド・マクリムソンはフィラデルフィア・フライヤーズの花形選手として、1980年代から1990年代にプレーし、昨年からヤロスラーヴリのコーチを務めていた。
このほか、スロヴァック人のパーヴォル・デミトラ、同じくスロヴァック人のマリアン・ガボーリク、チェック人のヤン・マレクなども、かつてはNHLで華々しく活躍していた選手たちだ。
彼らに限らず、ヤロスラーヴリが所属するコンチネンタル・ホッケー・リーグ(KHL)には、様々な事情でNHLを飛び出た選手たちが数多く在籍するという。(写真はAPから)
関連記事:カチンスキー大統領機墜落の謎
コメントする