ウォール街のデモ全米に広がる勢いか

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ウォール街を舞台にしたデモは、10月1日にも2500名ばかりの参加者を集めて盛り上がった。これに対してニューヨーク市警察も強硬な姿勢で臨み、デモ隊がブルックリン橋で座り込みを始めたところを、交通妨害容疑で排除、700人にのぼる人々を拘束した。

このデモには明白なリーダーがいない。フェイスブックなどを通じて、人々が声を掛け合い、自然発生的に盛り上がるという構図だ。こうした人々に対して、警察が過剰とも言える反応をするので、それが参加者や支持者の怒りをあおり、デモが拡大していく動きにつながる。

翌10月2日にも、1000人を超える人々がウォール街周辺でデモをしたほか、この日にはボストン、シカゴ、ロサンジェルスといった大都市にも、同じような趣旨のデモが広がった。このまま全米規模で大規模な運動に盛り上がっていくのか、予断を許さないといったところだ。

上の写真(NYTから)は10月1日のブルックリン橋の様子を捉えたものだ。ニューヨーク市警察が座り込んだデモ参加者とにらみ合っている。この直後警察は人々に襲い掛かり、次々と拘束していったという。

この騒ぎの中心になったのは白いシャツを着た警察官だ。彼らは「白シャツ」と呼ばれ、青い制服を着た一般の警察官と区別される。警察官の中でボス的な存在らしい。彼らが先頭になってデモ隊を弾圧するわけだ。

その様子をヴィデオに記録しようとすると、すかさず襲い掛かってきて、ヴィデオカメラを取り上げてしまう。その態度があまりにも横柄で抑圧的だというので、にわかに人々の非難を浴びるようになった。


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