上の写真はヨーロッパ南天天文台(European Southern Observatory)のヴィスタ(Vista)望遠鏡がとらえたらせん星雲(Helix Nebula)の赤外線映像だ。リング状の部分には無数のフィラメントが、その周縁部にはハローと呼ばれる暈状のものがはっきりと見える。
らせん星雲(Helix Nebula)はみずがめ座にある星雲で、地球からの距離は約700光年、太陽ほどの大きさの星が爆発した残骸だとされる。肉眼でも見える程に大きいが、周囲のガスに遮られて詳細までははっきりとは見えない。赤外線を利用することで、これだけシャープな映像がみられるわけだ。
この中心部にはもともと太陽ほどの大きさの星があったわけだが、それが爆発して飛び散った塵は、実に半径4光年の彼方にまで達したことになる。(写真はESOから)