天の川銀河に地球大の惑星が数十億個?

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天の川銀河には地球大の惑星が数十億個存在する可能性がある。こんな仮説を提出したのはパリ天体物理学研究所のダニエル・クバス(Daniel Kubas)教授らが率いる国際研究チーム。教授らは、重力マイクロレンズ効果と呼ばれる手法を用いて、天の川の恒星とその惑星を観察した結果、この仮説にたどりついた。

この手法は、主星と惑星の複合重力場がレンズのように振る舞い、それが背景の恒星の光を増幅させることに着目したもので、背景の星がわずかに明るさを増せば、レンズの役割を果たしているその主星には惑星があるということになる。この手法を用いれば、地球大の小さな惑星も、主星から遠く離れた惑星も検出可能だ。

教授らのチームは6年間にわたり、オーストラリア、南アフリカ、チリなどの地上望遠鏡を使って、数百万個の星を調査した結果、天の川銀河では恒星1個につき平均1.6個の惑星があるということをつきとめた。

観測した恒星の6分の1は木星程度の質量の惑星を持ち、2分の1は海王星程度の質量の惑星を持ち、3分の2は地球質量の10倍以下のいわゆる「スーパーアース」を持っているという計算になるという。

これを天の川銀河全体について計算しなおすと、地球大の惑星が数十億個はあることとなる。(写真はAFPから)





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