食茘枝:蘇軾を読む

| コメント(0) | トラックバック(0)

蘇軾の五言絶句「茘枝を食す」(壺齋散人注)

  羅浮山下四時春  羅浮山下 四時の春
  盧橘楊梅次第新  盧橘 楊梅 次第に新たなり
  日啖荔枝三百顆  日に荔枝を啖ふこと三百顆
  不辭長作嶺南人  辭せず長へに嶺南の人と作(な)るを

羅浮山のふもとは一年中春のようだ、ミカンや梅が次々に実を結ぶ、毎日三百個もの茘枝が食べられるのだ、このままずっとここで暮らすのも悪くはない


蘇軾は茘枝の実を好んだようだ。毎日三百個も食うというのも尋常ではない。これが食えるなら、このままこの地で暮らすのも悪くはないと、流謫の身にかわからず、生活を楽しんでいる風が伺える。


関連記事:漢詩と中国文化蘇軾





≪ 陶和歸園田居六首 其四:蘇軾を読む | 漢詩と中国文化

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.hix05.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/4169

コメントする



アーカイブ

Powered by Movable Type 4.24-ja

本日
昨日

この記事について

このページは、が2012年7月21日 18:14に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「紹興の運河:水彩で描く江南風景」です。

次のブログ記事は「リムパック2012にロシアが参加:米の中国包囲網」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。