映画を語る


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高倉健さんの主演映画「あなたへ」を見た。以前から高倉健さんのファンだった筆者は、数年ぶりに健さんの主演映画が公開されるとあって、何を差し置いてもと、公開初日(8月25日)に映画館に足を運んだのだった。


新藤兼人監督といえば、戦後日本映画の生き証人のような人だった。昨年は100歳を目前にして、映画「一枚のはがき」を世に送り、現在を生きる人々をも感動させた。筆者も感動して涙を流した一人だ。その新藤監督が死んだ。100歳になっての大往生だった。

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アメリカ映画「ファミリー・ツリー(Descendants)」を見た。ファミリー・ツリーといっても、先祖探しの話ではない。寝取られ亭主の話だ。最愛だと思っていた妻がボート事故で重体に陥り、二人の娘を残して死にゆく事態に直面した亭主が、妻が実は他の男と浮気をしていたということを、ほかならぬ自分の娘から聞かされる。そこでショックに見舞われた亭主が、娘たちと一緒に妻を寝取った男の行く方を追っているうちに、次第に父娘の連帯感を醸成していくという、なんだか訳のわからない筋書きの映画なのだ。しかし、訳が分からないなりに、面白く作られている。

我が母の記

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映画「我が母の記」を見た。井上靖の自伝的小説を下敷きにしたものだそうだ。筆者は、井上靖の小説は若い頃に歴史ものを数編読んだきりで、彼が好んで書いたという自伝小説の類は読んだことがなかったので、この映画も、井上靖への関心の延長としてではなく、あくまでも母と子のあり方を描いた一篇の映画として受け止めた。

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フランス映画「アーティスト」を見た。今年(2012年)のアカデミー賞作品賞を受賞した映画だ。フランスの映画がハリウッドの映画をさしおいてオスカーを取るのはおそらく初めてのことだと思うが、この映画はそれに加えて、もっと珍しい特徴を持っている。モノカラーで、しかもサイレントなのだ。

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イギリス映画「鉄の女の涙」のロシア海賊版が、当のイギリスで話題になっているそうだ。きっかけはガーディアンの記者がコメルサントの映画批評を読んだことだ。その批評の中で、サッチャー首相がインタビューに応えながら、「労働者階級を粉砕します、彼等は人間の屑です」といっている場面が取り上げられているが、そんな場面は原作のどこにも存在しないので不審に思ったら、この映画がサッチャーをことさらに誹謗するために作られた海賊版であることが判明したというのだ。Iron Lady lost in Russian translation Margaret Thatcher depicted as a Hitler-admiring leader who wants to destroy the working class in a pirated version of the film Kevin O'Flynn

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イギリス映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を見た。メリル・ストリープ演じるところのサッチャー女史の生き方が話題になり、Newsweek なども大きくとりあげていたこともあって、気になっていた映画だ。果して、そこそこに面白かった。

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アメリカの映画俳優フランク・ランジェラ(Frank Langella)が最近出版した回想録の中で、晩年のリタ・ヘイワース(Rita Hayworth)と共演した思い出を書いている部分を、Newsweek の最新号が掲載している。Don't stare at me, Baby. You can see me in the Movies. Rita Hayworth could not remember his name, but Frank Langella has never forgotten her.

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アメリカ映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(Extremely Loud and Incredibly Close)」を見た。9.11に父親を失った少年の癒しがたい心の傷を描いた作品だ。

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新藤兼人監督が100歳になるのを前にして、自分の監督人生の総決算となる映画を作ったというので、大変な話題になっている。筆者もその噂を聞いて映画館に足を運んだ一人だ。果して筆者が入った新宿テアトル座は、年配の男女で満員だった。

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アメリカ映画「ブラックスワン(Black Swan)」を見た。バレーに題材をとったサイコ・スリラー映画だ。主人公のバレリーナが、急性?の統合失調症にかかり、自傷他害の行為を繰り返した挙句、最後には自分の命と引き換えに素晴らしい演技を披露して、喝采を浴びるという筋書きだ。

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英字新聞 Japan Times が映画評論家として知られる佐藤忠男氏へのインタヴュー記事を掲載した。氏は、この四月に発足予定の日本映画大学の初代学長に就任することとなっており、日本映画のよき紹介者として、世界中の映画関係者に知られている人だ。

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イギリス映画「英国王のスピーチ(The King's Speech)」を見た。前イギリス国王でエリザベス2世の父君ジョージ6世の伝記的なエピソードを描いたものだ。

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アメリカ映画「ソーシャル・ネットワーク」を見た。フェースブックの創始者として今話題のマーク・ザッカーバーグを描いたものだ。映画広告のキャッチフレーズに天才とか裏切り者とか危ない奴とか、刺激的な言葉があったので、ついつられて、見る気になった。

武士の家計簿

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映画「武士の家計簿」を見た。同名の本を読んで、徳川時代後半期の武士の生活ぶりに関心を覚えていたので、映画も見てみようという気になったのだった。果して期待は裏切られなかった。原作の雰囲気をよく伝えているうえ、仲間由紀恵さんはじめ俳優の演技もよかった。

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ニューズウィークなどのメディアが、年末恒例のベスト・ムービー特集を行っている。それらによると、今年2010年は、話題となった映画が少なかったということだ。だが話題にならないというのと、つまらないというのとは、評価の基準が違う、優れた映画でありながら埋もれているものはいくらでもある。

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スティーヴン・スピルバーグ監督の映画「シンドラーのリスト」が日本で公開されたのは1994年、ホロコーストを生き延びたユダヤ人と、彼らを救ったドイツ人という設定の、非常に地味な作品ながら、興業的には成功した。その理由の大きな部分は、映画の中に込められた「人間性とは何か」という強烈な問いかけが観客のハートを捕らえたことにあろう。

来る八月八日、渋谷のイメージ・フォーラムで一本のドキュメンタリー映画が公開される。題して「花と兵隊」。終戦後日本に復員せず、そのままタイやビルマ(ミャンマー)に残った兵士、いわゆる未帰還兵六人に対するインタビューをそのまま映画にしたものだ。

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