日本神話:記紀の世界

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日本神話は、八世紀初頭に成立した古事記、日本書紀を中核にして、諸国の風土記の記述などを包み込んだ形で今日に伝えられている。日本の国の成り立ちと神々の系譜、そして天皇による支配の正統性を、きわめて体系的に描いたものである。世界中にある神話の中でも、イデオロギー性の強いものといえるが、同時に日本民族の世界観の原点というべきものが、色濃く反映されてもいる。

神話というものは、民族の遠い昔の記憶を凝集したようなところがあるから、そこには、民族の成り立ちや、世界観、宗教観の端緒というべきものが盛り込まれている。日本神話もまた例外ではない。我々は、日本神話を読み解くことによって、日本民族がどこから来たか、日本語はどのようにして形成されたか、などについて推論することが出来る。

日本神話にはしかし、それ自体としても、人々の想像力に訴えかけるものがある。記紀の世界は、この国で最初に書かれた壮大な叙事詩ともいえるのだ。

ここでは、日本神話の諸相について、様々な角度から考えてみたい。


  • 日本神話における南方的要素

  • 日本神話へのシャーマニズムの反映

  • トリックスターとしてのスサノオ(素盞雄命)

  • オオクニヌシ(大国主神―死と再生)

  • スクナヒコナ(少彦名神)と山田の案山子

  • 国譲り神話(葦原中国のことむけ)

  • 天孫降臨神話

  • 猿田彦と天狗

  • 海の幸 山の幸

  • 神武東征

  • ヤマトタケル(日本武尊:悲劇の英雄)

  • 神功皇后(荒ぶる女帝)

  • 古事記における性的表現(日本神話のセクソロジー)

  • 関連リンク: 神話と伝承






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    このページは、が2007年3月18日 08:42に書いたブログ記事です。

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