虹 My Heart Leaps Up:ワーズワース

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ウィリアム・ワーズワースの詩「虹」My Heart Leaps Up を読む。(壺齋散人訳)


  空にかかった虹を見ると
  私の心は高鳴るのだ
  少年の頃もそうだった
  大人となったいまもそうだ
  年老いてもそうありたい
  でなければ死をたまえ!
  少年が長じて大人となる
  だから私は少年の頃の
  敬虔な気持を持ち続けたい

1802年の作、ワーズワースの詩の中でも良く知られたものの一つだ。

空にかかった虹に自然の偉大さと、それを前にした人間の敬虔な気持ちの大事さを歌う。The Child is father of the Man は、文字通りには「子どもは大人の父」という意味だが、子どもの頃に抱いた抱負がその者の大人になったときの姿勢をきめるということをいいたいのだろう。


My Heart Leaps Up -William Wordsworth

  My heart leaps up when I behold
  A rainbow in the sky.
  So was it when my life began;
  So is it now I am a man;
  So be it when I grow old,
  Or let me die!
  The Child is father of the Man;
  And I could wish my days to be
  Bound each to each by natural piety.


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