ひとりぼっちの小鳥 A widow bird :シェリー

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ひとりぼっちの小鳥 A widow bird sate mourning for her Love:パーシー・シェリー(壺齋散人訳)

  ひとりぼっちの小鳥が冬の枝の上で
  夫をなくした嘆きを歌った
  木の上には冷たい風が忍び寄り
  木の下では小川が凍る

  裸の木には一枚の葉もなく
  地上には一輪の花もない
  あたりはひっそりと静まりかえり
  聞こえてくるのは水車の音だけ

この詩は未完の詩劇「チャールズ一世」の一部として書かれたが、シェリーの死後妻のメアリーが、独立の作品として題をつけて発表した。

寒々とした冬景色の中で、夫を失った哀れな小鳥の嘆きを歌うこの歌は、冬枯れの風景が現前してくるような、視覚的イメージに富んだ作品である。


A widow bird sate mourning for her Love - P. B. Shelley

  A widow bird sate mourning for her Love
    Upon a wintry bough;
  The frozen wind crept on above,
    The freezing stream below.

  There was no leaf upon the forest bare.
    No flower upon the ground,
  And little motion in the air
    Except the mill-wheel's sound.


関連リンク: 英詩のリズムパーシー・B・シェリー

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