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ギボウシ(擬宝珠):花の水彩画


ギボウシ(擬宝珠):水彩で描く折々の花(壺齋散人画)


ギボウシ(擬宝珠)はユリ科の多年草である。東アジア原産で、日本でも山間の湿地帯に自生している。江戸時代に園芸品種として改良され、一般の家の庭でも育てられるようになった。これをシーボルトがオランダに持ち帰り、それをきっかけに欧米でも普及した。英語では Plantain Lily と呼んでいる。

ギボウシの名は、総状の花序が仏塔の頂についている宝珠に似ていることから付けられた。だから単にホウシュというべきところをギボウシとなまったのはどういうわけか。擬宝珠なら、橋の親柱の上にくっついている、ネギ坊主のようなものをさす言葉として、ちゃんと流通している。

花は五月の終わり頃から七月の初めにかけて、長く咲き続ける。日中は花弁が喇叭のように開き、夕方になると閉じる。一つの茎にはかなりの数の花がつくので、その重みで茎が垂れ下がることがある。

花言葉は「落ち着き」、「沈静」といったもの。花の雰囲気によく似合った言葉だと思う。

絵は、筆者の玄関先に植えてあるのを描いたものだ。玄関は北側を向き、この場所はあまり日が当たらないのだが、ギボウシはそれでも毎年元気に咲く。

これは緑一色の葉をつけているが、筆者の家には斑入りの葉のものもある。いずれも花の色は、淡い青紫である。


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