詩経国風:鄭風篇から「蘀兮」を読む。(壺齋散人注)
蘀兮蘀兮 蘀(たく)や蘀や
風其吹女 風其れ女(なんじ)を吹かん
叔兮伯兮 叔や伯や
倡予和女 倡(うた)はば予女に和せん
蘀兮蘀兮 蘀や蘀や
風其漂女 風其れ女を漂(ふ)かん
叔兮伯兮 叔や伯や
倡予要女 倡はば予女を要(むか)へん
枯葉よ枯葉よ、風がお前に吹きかけるように、旦那がたが歌いかけてくれたならば、わたしも一緒に歌いましょう
枯葉よ枯葉よ、風がお前に吹きかけるように、旦那がたが歌いかけてくれたならば、わたしもお相手しましょう
この詩には国難に際して小臣が大臣に決起を呼びかけているとする説もあるが、ここでは女が男を誘っているものととらえた。
蘀は枯れた木の葉、叔、伯は目上の者に呼びかけるときの言葉、要は相与になすという意、
コメントする