時の首相は3Kが読めない?

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一国の首相も国民の不支持が7割を上回るようでは末期的だ。不人気もここまで徹底すると、言われなくとも済むことまで言われるようになる。今日も知人たちと昼食をとっている最中、こんな噂話が飛び出てきた。時の首相は「3Kが読めない」。

「3K」とは空気、漢字、解散の時期をいうのだそうだ。「空気が読めない」と「解散の時期が読めない」は、筆者にもすぐに意味がわかった。しかし「漢字が読めない」とはどういうことか。その意味を問うと、ずばり字義どおりなのだという。

たとえば、首相は何かの席上で「未曾有」を「みぞゆう」といった、また「廿」という漢字を「二」と同義にうけとり、「廿一」と書けば済むところを「廿十一」と書いた、といった類だ。

筆者は自分の目で事実を確認したわけではないので、真偽のほどは確かではない。しかしこんな話が、噂話として広く流通していることだけは事実のようだ。

誰でもつまらないミスは犯すもので、普通は大目に見てもらえるが、首相ともなれば、なかなかそうは行かぬらしい。まして人気が地に落ちていては、ちょっとした間違いが、揚げ足取りの材料にされる。

いわく、こんな無教養な男に首相を勤める資格はない、こんな阿呆だから、国民の絶対多数から総すかんを食らうのだ、と。

過去にも、無教養振りをあげつらわれた首相はいた。たとえば、一昔前、アメリカのクリントン大統領と会談に臨んださる首相は、こんな間違いを起こして世間の嘲笑を買った。

その首相は普段から英語など話したことがなかったが、折角の晴れ舞台であるし、せめて挨拶くらいは英語でしたいと思い、側近に相談した。側近は「まず首相のほうからハウ・アー・ユーといいなさい。そうすればクリントン大統領は、アイム・ファイン・サンキュー、アンド・ユーと答えるはずですから、そこで、ミー・トゥーといってください」と指南した。

さてクリントン大統領との会談に臨んだ首相は、自信たっぷりな口調で、ハウ・アー・ユーと切り出した。ところがそれがどうしたわけか、誰の耳にも「フー・アー・ユー」と聞こえた。だが、普段からユーモアセンスを理解していたクリントン大統領は、変な顔を見せるどころか、機転を利かせてこう答えた。「アイム・ヒラリーズ・ハズバンド」

滑り出しが好調に行ってすっかりうれしくなってしまった首相は、かねての指南どおりにこう続けた。「ミー・トゥー」

時の首相といい、昔の首相といい、日本国民としては、どちらも笑えない話だ。こんな話がささやかれるようでは、首相の政治生命も終わったといえる。実際件の昔の首相はまもなく自分から首相の座を降りた。

しかし時のさる首相はまだ、その座を去る気配を見せていない。そもそも空気が読めず、解散の時期も読めないのでは、自分の身の引きどころも読めないのだろう。


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