前有一樽酒行二首其二:李白

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李白の雑言古詩「前に一樽の酒有るの行(うた)」(壺齋散人注)

  琴奏龍門之綠桐  琴は奏す 龍門の綠桐
  玉壺美酒清若空  玉壺の美酒 清きこと空の若し
  催弦拂柱與君飲  弦を催し柱を拂って君と飲む
  看朱成碧顏始紅  朱を看て碧と成し顏始めて紅なり
  胡姫貌如花     胡姫は貌(かんばせ)花の如く
  當壚笑春風     壚に當たりて春風に笑ふ
  笑春風 舞羅衣   春風に笑ひ 羅衣を舞はしむ
  君今不醉欲安歸  君今醉はずして安(いづく)にか歸らんと欲する

奏する琴は龍門の綠桐でできている、玉壺の美酒は透き通ること空のようだ、弦をはじき柱(ことじり)を払って君と飲めば、朱色が緑に見えてくるのは酔ったせいだ

胡姫は花のように美しい顔をして、壚に控えては春風を受けて笑う、春風に笑い、薄絹をひらひらとさせながら踊る、君よ、今ここで酔わずにどこに帰ろうというのだ


長安は世界一の大都市であり、歓楽の都市でもあった、そこには西域から青い目の美しい女性たちがやってきて、酒の相手をしてくれる、李白はそんな酒場での華やいだ光景を、この詩のなかで軽やかに歌っている


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