最もよく寝るのはフランス人

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OECDが加盟各国(30国中18カ国)についての、労働、生活、レジャーに関する実態調査結果を発表した。ソレによると最もベッドタイムが長いのはフランス人で、一日あたり9時間にのぼる。その次はアメリカ人とスペイン人で、約8時間半である。我が日本人と隣の韓国人は、18か国中最も短く、8時間に満たない。

日本人のベッドタイムが短いのは、長時間労働と遠距離通勤時間のせいだろうと OECD は同情している。だがその日本人も、飲食に費やす時間はそう短くはなく、二時間近い。一方寝ることが好きでかつグルメ嗜好のフランス人も、飲食に費やす時間は二時間程度である。メキシコ人などは、1時間に過ぎない。

日本人の飲食時間の中には、サラリーマンたちが縄暖簾で過ごす時間も含まれているらしい。縄暖簾で過ごす時間は、リラックスタイムである場合もむろんあるだろうが、付き合い酒というのも少なくはないだろう。だから日本人の二時間とフランス人の二時間とでは中身が違うかもしれない。

レジャーについていえば、日本人が最も時間をとっているのは、テレビを見たりラヂオを聞いたりすることで、暇な時間の47パーセントをあてている。一方トルコ人は自由な時間の三分の一以上を友人との交際にあてている。

レジャーの過ごし方で男女間の差が著しいのはイタリア人だ。イタリアの男たちは女たちより80分も多く遊んで過ごしている。その間女たちは掃除や洗濯といった家事に追われているということらしい。

ところでベッドタイムというのは、いうまでもなくベッドの中で過ごす時間のことをいう。しかしベッドの中で過ごす時間とは、寝ているばかりだとは限らない。ベッドの中で配偶者と抱き合ったり、恋人とセックスする時間も含まれる。飲食の時間の中に、縄暖簾で過ごす時間が含まれるのと同様だ。

フランス人のセックス好きには定評がある。それが彼らのベッドタイムを先進国中一番にしている理由かもしれない。フランス政府は、国民のこの習慣を活用して、人口増加政策を成功させたほどだ。

一方日本人のベッドタイムは、掛け値のない睡眠時間に近いと思われる。我々日本人は、セックスする意欲も湧かないほど、疲れきっているのかもしれない。

憂うべき少子化傾向に歯止めをかけるためにも、日本政府は国民の労働時間を減らし、その分セックスを楽しめるように、「レスワーク・モアセックス」運動でも展開したらどうか。





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このページは、が2009年5月 7日 19:16に書いたブログ記事です。

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