ネット上に一風変わったサイトを見つけた。ガミー・ベア Gummy Bear といって、カエルが軽快な音楽に乗ってダンスをしているものだ。カエルは「ぼくの名はガミー・ベア」と歌うのだが、なぜ青いカエルがクマのイメージと結びつくのか、そのわけはわからない。理屈は抜きにして、とにかく楽しいのだ。
作ったのはクリスチァン・シュナイダーというドイツ人で、当初はハンガリー語 "Itt van a Gumimaci" で発表した。30秒という短いものだったが、それは携帯の着メロ用を念頭に置いていたからだという。
しかしこれがYouTube に乗ると、たちまち世界中から反応があった。ヨーロッパ各国のバージョンが次々と表れ、また曲の長さも2分半を超えるようなものが現れた。その成功はネットの世界をはみ出し、シングル版でリリースされたり、関連グッズが人気を集めるようにもなったという。
現在世界各国で、原曲をもとにアレンジしなおしたバージョンが数多く出回っているらしい。著作権がどうなっているのか、詳しいことはわからないが、いったん人々の注目を集めると、著作者の思惑を超えて、共有されるというのがネット文化の本質だ。
Gummy Bear に似たような現象は、次々と現れるだろう。表現媒体としてのネットの重要性は、今後ますます高まっていくに違いない。
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