清溪行:李白

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李白の五言古詩「清溪の行(うた)」(壺齋散人注)

  清溪清我心  清溪 我が心を清くす
  水色異諸水  水色 諸水に異なる 
  借問新安江  借問す 新安江
  見底何如此  底を見ること 此と何如
  人行明鏡中  人は行く明鏡の中
  鳥度屏風里  鳥は度る屏風の里(うち)
  向晩猩猩啼  晩に向(なんなん)として猩猩啼き
  空悲遠游子  空しく遠游子を悲しましむ

清溪の流れは我が心を清くし、水の色は他の川の比ではない、尋ねたい、かの新安江の水も底が見えるほど清いというが、こことどちらが上だろうか

人が岸辺を歩むとその影が鏡のような水面に映り、鳥が屏風のように切り立った崖を飛びわたる、黄昏時には猩猩が哀れな声で鳴いて、道行く旅人を悲しい思いにさせる


清溪は安徽省秋浦の近くを水源とする川の名、水が澄んでいることで有名だったらしい


関連サイト:

  • 李白の詩60篇の注釈と鑑賞

  • 漢詩と中国文化




  • ≪ 贈汪倫:李白 | 漢詩と中国文化 | 秋浦歌十七首其一:李白 ≫

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