上の写真(ロイター提供)で赤ちゃんたちが入り込んでいるバケツのようなものは、タミータブ Tummy Tub という入浴用の桶だ。形から連想されるように、この桶に入れられた赤ちゃんは、あたかも母親のお腹の中にいたときと同じような感覚を得られるという。(ちなみに、タミーとは俗語でお腹のこと。)
これを開発したのはオランダの主婦。産婆さんに赤ちゃんのケアを頼んだところ、普通のバケツの中で入浴させているのを見て始めはびっくりした。だが当の赤ちゃんは気持ち良さそうにしている。そこでバケツをベースにしながらも、もっとましな形はないかと色々模索した結果この形に落ち着いたのだという。
ポイントは底が丸く狭まっていることと、注ぎ口が広いことだ。丸い底の中に体をすっぽり入れられることで、赤ちゃんは母親のお腹の中にいた時と同じような感じを受ける、一方注ぎ口が広いことで、母親は赤ちゃんの頭をきちんと支えることが出来る。こんなことから母子双方にとって都合のよい風呂桶になる。
日本人は大きな盥の中で赤ちゃんを入浴させることが多い。一方の手で赤ちゃんの頭を軽くつまみ、仰向きに寝かせるような姿勢で湯の中に浮かせるというのが標準的なスタイルだろう。赤ちゃんは始め怖がることもあるが、浮いた姿勢が安定すると、気持ち良さそうに湯につかるようになる。
日本的な赤ちゃんの入浴方法は長い伝統があるので、これからも主流であることをやめないだろう。だが経験の浅い母親にとっては、始めは怖いと思うこともあるようだ。そんなことから、日本の母親にもタミータブを使ってみようとするものが現れるかもしれない。
タブに浸かった赤ちゃん達の可愛い写真ですね。 でも、一寸不安定にも見えますが、人が付いていれば大丈夫ですね。 日本では昔からお母さんと赤ちゃんが一緒にお風呂に入るという最高のスキンシップの良い習慣がありますから、これは日本では今一つという気がしないでもないのです。