猫とねずみが仲が悪いわけ:十二支秘話

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まだ小さな子供だった頃、母親から、十二支のなかになぜ猫が入っていないか、その理由を御伽噺のかたちで聞かされたことがあった。

お天道様がこの世の秩序のひとつとして、時の運行を十二種類の動物たちにゆだねることにした。そこでお天道様は動物たちを集め、競争をするように命じた上で、早くゴールインした順に、時の運行の主催者にすると宣言した。

集まった動物たちの中で、ねずみは最も小さくて足も遅かったから、競争でいい成績が残せるばかりか、主催者としての地位を獲得できるかも心もとなく感じていた。

そこでねずみは一計を案じて、猫をだますことにした。ねずみは足の速い猫の背中に乗ることで、誰よりも早くゴールインしようと考えたのだ。

猫はお天道様の布告を知らなかったので、ねずみを背中に乗せて全速力で走った。そのおかげで猫と猫の背中に乗ったねずみは一番早くゴールに近づくことができた。そのときねずみは猫の背中から下りて全速力で走り、とうとう一番乗りをすることができた。

これを見ていたお天道様は、一番乗りしたねずみには一等賞のお墨付きを与える一方、まんまとだまされた猫には失格の宣告をした。事情を察知した猫は大いに怒り、それ以来ねずみを敵にするようになった。こんな他愛ない話だった。

たしかに今でも十二支の中に猫は含まれていない。猫は日本の国には大昔からいたに違いないのに、なぜ入っていないのか、幼い筆者はその理由が、母親の御伽噺によって解明されたように感じたものだ。

だがその後大人になって、もしかしたら虎が猫族の代表として十二支に加えられているのだから、わざわざ猫をいれることを、お天道様はしなかったのではないかと思うようにもなった。

たしかに虎は猫族の一員であるし、その辺をうろついている野良猫などに比べれば、はるかに威風堂々としている。だから虎が猫族を代表して十二支に入っているのは、野良猫たちにとっても名誉なことに違いない。最近はそんな風に思っているのだ。(筆者の家内はそんな考えをせせら笑ってはいるが)

上の写真(AFP提供)は子猫を写したもの。どこか高いところを見上げているようにみえる。小さな体でも志は虎にも負けないぞと、いっているようにもみえる。





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