~へ TO ----:エドガー・ポーを読む

| コメント(0) | トラックバック(0)

エドガー・ポーの詩「~へ」TO ----(壺齋散人訳)

  わたしのこの世での運命が
  惨めなものであったとしても
  はぐくんできた愛が一瞬のうちに
  忘れられたとしてもかまわない
  だれよりも見捨てられた存在だとしても
  わたしは一向に嘆きはしない
  わたしがたまらないのは憐れまれること
  わたしはこの世にとっての異邦人なのだ

不明の人に捧げたこの詩は、「アローン」と同じように、ポー自身の孤独について語っている。アローンと同じ1829年に書かれた。育んできた愛とは誰との愛をさすのだろうか。それさえ忘れられてもかまわないとポーはいう。それほどポーの孤独は深い。


TO ----.

  I HEED not that my earthly lot
   Hath ---- little of Earth in it --
  That years of love have been forgot
   In the hatred of a minute: --
  I mourn not that the desolate
   Are happier, sweet, than I,
  But that you sorrow for my fate
   Who am a passer by.


関連サイト:英詩と英文学エドガー・ポー






≪ 科学へ To Science:エドガー・ポーを読む | 英詩のリズム | ヘレンへ To Helen:エドガー・ポーを読む ≫

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.hix05.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/2235

コメントする



アーカイブ

Powered by Movable Type 4.24-ja

本日
昨日

この記事について

このページは、が2010年4月17日 17:09に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「鹿踊りのはじまり:宮澤賢治の童話を読む」です。

次のブログ記事は「ヘレンへ To Helen:エドガー・ポーを読む」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。