上の写真(NASA提供)は、宇宙望遠鏡ハーシェル Herschel が送ってきたロゼット星雲 Rosette Nebula 近くの様子。赤外光分析装置を用いて、合成された。
新しい星が次々と生まれつつある現場を映したものだ。明るく輝いている部分は繭のようになっており、その中で星の胚ともいうべきものが育まれている。この胚が周辺の塵やガスを飲み込んで質量が重くなると、太陽の質量の10倍ほどの星に成長する。
宇宙にはこのように新星を生み出している星雲がいくつも観察されている。宇宙望遠鏡の性能が最近になって飛躍的に固まったことの成果だ。このような星雲は星の揺籠と呼ばれ、新しい星が誕生する現場を目撃できる。
ロゼット星雲は南半球から見える一角獣座の一角にある。一角獣座は地球から約5000光年離れた星座だが、南半球からしか見えないこともあって、その発見は15世紀半ば、人類にとっては比較的新しい星座だ。
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