同性同士の結婚を認める動きが、アメリカ各州で加速しそうだ。同性結婚を明確に禁止していたカリフォルニアの法律が、四日、連邦裁判所によって憲法違反だと宣言された事態を受けて、人口が多く文化的に影響力の強いカリフォルニアでの動きが、他の州にも広がる可能性が高いからだ。
カリフォルニア州は2008年に、住民投票を踏まえて法律の改正を行い、結婚を男と女との間でのみ認めるとする条項を成立させた。連邦裁判所による今回の判断は、この条項が法の前の平等を定めた合衆国憲法の精神に違反するというものだ。
これに対して保守派は猛烈に反発し、連邦高裁に控訴するといきまいているが、いまのところそれがどう転ぶかはわからない。
同性同士の結婚を法的に認めている州もすでにいくつかあることを考えると、憲法レベルで同性結婚を禁止する事態が生じることは考えがたい。むしろこの判決が同性愛運動を刺激し、その結果として同性愛者の結婚を認める動きが広がっていくことは、十分に考えられる。
上の写真(AP提供)は、判決を喜ぶ同性愛カップル。
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