猛暑とスモッグに苦しむモスクワ市民

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モスクワはいま猛暑とスモッグに襲われて、毎日数十人の市民が死ぬなど、大変な苦しみを受けているそうだ。猛暑は世界的な気候異変の現われで、地球温暖化の結果であることはいうまでもない。スモッグはこの猛暑が生んだ副次的現象だ。

というのも、この猛暑で大地が熱せられ、ロシア西南部の森林や泥炭地帯が火災に見舞われ、延々と広がった煙がモスクワなど大都市を覆うようになったのだ。

ロシア人はこれまでに、こんな猛烈な暑さを経験したことがない。寒さには強い彼らだが、暑さには滅法弱い。耐えかねて水の中に飛び込んで死ぬものがあとを立たないうち、スモッグという新手の敵が現れて、ダブルパンチの様相を呈している。

スモッグには二酸化炭素のほか、一酸化炭素など健康に有毒なガスも含まれている。いまのところ森林や泥炭から出るガスで構成されているが、火災が放射能汚染地域に広がるようなことがあれば、放射性物質が含まれるようになる恐れも懸念されている。

そこで写真(AP提供)のように、マスクを着用して、有毒ガスに備える市民があちこちにみられるようになった。


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