日本ではまだポピュラーになっていないが、アメリカでは離婚保険なるものが流行っているそうだ。
離婚というものは、できればしないですませたいが、やむを得ずしなければならないこともある、そのときに被る打撃は、人さまざまだろうけれど、精神的な打撃と並んで馬鹿にならないのが、金銭的な打撃だ。
この打撃には、妻から夫の側に請求される慰謝料もあるし、また妻の側が母子家庭になることによる経済的な不安もある。離婚保険とはこうした打撃ないし不安に応えることを目的として登場したものらしいのだ。そこには離婚社会といわれるほど離婚が一般化したアメリカ社会の、特殊な事情もからんでいるのだろう。
WedLock という離婚保険の内容をみると、契約後4年以上たたなければ、離婚しても保険は給付されない。生命保険なら、契約後一年たっていれば、自殺の場合でも給付されるから、ずいぶんハードルが高い。
また4年以上経過した後は、保険契約中の結婚期間が長ければ長いほど、保険給付の割合がよくなる。逆に簡単に離婚したものには、そうたいしたメリットは期待できないようになっている。
やはり離婚現象がそれだけ蔓延していることを、反映しているのだろう。
それにしてもどんな人たちがこんな保険に入るのだろうか。全貌は明らかではないようだが、結婚する際に記念として加入する人も馬鹿にならないそうだ。そういう人たちの中には、簡単に離婚することによって、どんなに打撃を被るか、深く反省する意味合いも含めて、離婚保険に加入する人が多いのだそうだ。(上のイメージは Time から)
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